最初に
数年前から開発が進んでいたスマート遊技機であるスマスロがついに発売されそうです。しかし導入には多大な設備投資がかかり中小のパチンコホールの導入は厳しいのかもしれません。しかしCR機の発売当初の導入店独り勝ちの歴史がある以上、どこも無理をしてでも導入する可能性があります
スマートパチスロとは
2022年11月よりホール導入開始予定です。
スマスロでは有利区間G数が無制限となります。
メダルレス(遊技メダルの電子化)
ここでポイントですが有利区間が無制限で、差枚数方式で2,400枚です。ということは7600枚吸い込んだ台を打つと最大で10,000枚出てしまうことになります。
※ここで疑問なのが有利区間が一途切れるのか?無制限であるなら有利区間を終わらせる必要がないので4号機のストック機のようにストック切れを起こさないように。吸い込みがずっとマイナスなら実質2400枚規制の撤廃ともいえるかもしれません。
普及には新札発行という追い風もある
2024年に新札発行の予定です。そうなるとパチンコ店の貸玉機を交換する必要が出てくるので多額の設備投資が必要になってきます。しかし遅かれ早かれ貸玉機交換で設備投資が必要ならスマートパチスロ対応の貸玉機を購入するほうが今後を考えると将来性があります。
スマート遊技機の普及で困るのは誰?
スマートパチンコ、スマートパチスロの普及で非常に困る人たちがいます。それは
●弱小パチンコ店
●設備メーカ(ジョッキシステム・メダル洗浄機など)
そういったところが非常に困ることになるでしょう。
弱小パチンコ店の場合
スマート遊技機はメダルレス、パチンコ玉レスという感染対策以外にも遊技機データの出玉データの一元管理による監視というデメリットの引き換えに出玉の規制緩和という側面があります。パチンコ機は1/360までの大当たり確率が許されるようになるという話もありますし、スロットに関しては有利区間の上限が撤廃という話もあります。そうなると従来の遊技機に比べて出玉性能が高くなりますが導入には多大なコストがかかります。大手ならともかく中小のホールには導入の遅れが考えられますが、もともと導入数する設備投資ができないような弱小パチンコ店は大手のパチンコ店に客をとられてしまいます。
弱小パチンコ店は設備投資ができずに競争に負け閉店する可能性が高くなります。
設備メーカーの場合
パチンコ玉やスロットのコインが必要なくなり売れなくなります。それに伴いパチンコではパチンコ玉の循環機やスロットコインの洗浄機、スロットの計数機なども必要なくなりそれに伴うメンテナンス業務もなくなってしまいます。スマート遊技機の普及でパチンコ業界の規模がさらに縮小していくということも考えられます。
設備機器メーカー一覧
パチンコ業界の今後
パチンコ業界はドンドン衰退をしています。年々、売上も減り続けており、出玉規制のせいで遊技人口が減っているということをいう人もいますが、私は違うと思います。
昔に比べてスマートフォンや携帯ゲーム機が普及したことによる余暇の過ごし方に大きな変化があったこと、パチンコは遊技と言いながらギャンブル性が高くお金もかかることから余暇の選択肢から外れたことが大きな要因です。
パチンコは遊技と言いながらギャンブル性を向上させる為に出玉性能や射幸心を追求した結果ともいえるのですが、
まさに自業自得と言えるでしょう
パチンコ店を日本からなくす為にはパチンコ業界の規模をどんどん縮小させて、関連する会社、パチンコ業界で働く人の人数を減らすことで業界が消滅しても社会に与える影響を少なくする必要があります。
パチンコ業界を潰すなら業界で働く人を見捨てるのか!
雇用を人質に業界存続を求められていたような側面もありますが、業界規模が小さくなれば当然ながら影響は限定的で業界が消滅しても社会に与える影響は小さいでしょう。
個人的には日本という国はパチンコというものを必要とせず潰す方向に向かっていると思っています。
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