
2025年夏に予定されている第27回参議院議員選挙に阿部理事長が参院選に出馬する理由について、推測するにあたり、以下のような背景や戦略的要因について考えてみました。

上記は自民党の公式ホームページなので自民党公認の出馬には間違いありません。
2025年3月8日情報
1. 業界の政治的発言力強化

※写真はイメージです
- パチンコ業界は長年、風営法や規制問題で政府と対立する場面が多く、業界内では業界の利益を政治的に守ろうとする動きが加速しています。特に近年は「ギャンブル依存症対策」や「換金性をめぐる規制」が強化される傾向にあり、業界として直接政治に関与することで、規制緩和や業界保護を図る意図がある可能性があります。
- 参議院は衆議院と比べて業界団体のロビー活動が活発な傾向があり、業界代表が議員となることで、省庁とのパイプ役として機能させたいという思惑も考えられます。
2. 「パチンコ擁護」の正当化

- パチンコ業界は「風俗営業」としてのイメージが強く、社会的な批判も根強いため、「雇用創出」「地域経済貢献」といった側面をアピールし、業界の社会的地位を向上させる狙いがあります。
- 阿部氏が政治家となることで、「パチンコは単なる娯楽であり、健全な産業である」というメッセージを発信し、世論の理解を得ようとする戦略が伺えます。
3. 特定の政治勢力との連携
- パチンコ業界は歴史的に特定の政党や議員とのつながりが深く、阿部氏の出馬には、業界と密接な関係を持つ政治グループ(例:旧自由民主党の一部派閥)の後押しがある可能性があります。
- 特に、朝鮮総連との関わりが過去に指摘されたパチンコ業界のイメージを払拭しつつ、新たな政治的支持基盤を構築する意図も考えられます。
4. 個人の政治的野心
- 阿部氏自身が業界代表としてのキャリアを超え、政治家としての影響力を得たいという個人的な動機があるかもしれません。業界団体のトップとしての経験を活かし、経済政策や中小企業振興などの分野で存在感を示すことを目指している可能性もあります。
5. 業界の存続をかけた戦略
- 少子高齢化や若者の娯楽の多様化により、パチンコ市場は縮小傾向にあります。このままでは業界の衰退が避けられないため、政治的な力で新たなビジネスモデル(例:IR統合型リゾートへの参入)を開拓するという長期的な視点も考えられます。
推測される結論

阿部理事長の出馬は、単なる「業界の利益代表」というより、「パチンコ業界の存続と社会的地位向上」を政治の場で直接訴えるための戦略的選択と考えられます。また、規制強化の流れの中で業界の既得権益を守ることが最大の目的であり、そのために政治的な駆け引きができるポジションを確保したいという意図が透けて見えます。

ただし、パチンコ業界への世間の風当たりは依然として強いため、選挙戦では「地域経済の守り手」や「中小企業支援」といった別のテーマを前面に打ち出し、イメージ戦略を重視する可能性が高いでしょう。
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ちなみに二人の選挙落選後に公式ホームページを確認に行きましたが、遊技機産業を支援していた痕跡や公約などすべて消えていました。

「ぱちんこ業界と共に」というYoutube動画も公開されていたはずですが、現状では非公開になっており見ることが出来ません。
Googleで遊技機ルネッサンスを検索しましたが検索にも引っ掛からなくなっていました。やはり遊技産業を支援している、支援していたという事実は選挙では大きなデメリットになるということなのかもしれません。
Google 遊技機ルネッサンスの検索結果
こういった背景も全日遊連の現役理事長である阿部恭久氏が出馬することになった要因になったのかもしれません。しかし、逆風が吹きまくっている自民党が公認というのは正直間違いではないかと思いました。パチンコ業は世間から嫌われる傾向がある中で比例名簿に載せるということは選挙で自民党への投票を避ける人たちがかなりの一定数でる可能性があります。
遊技産業関係者が自民党に投票するという期待はありますが、プラスよりマイナスが大きいのではないかと思っています。しかしどちらにしても今まで二人の議員を支援して落選という結果。その次の策として現役の理事長の出馬。パチンコ店が6000軒以下になったことも含めて、本当に遊技業界の正念場というところだと思います。
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