新札発行でパチンコ店に税務調査が殺到する可能性?脱税された資金がマネーロンダリング可能?

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最初に

世の中にはタンス預金というものがありますが、今回の新札発行でそのタンス預金を新札に変えておかないと今後、その預金は不審なお金として扱われるかもしれません。今回旧紙幣となる現行の紙幣が10年後に銀行に大量に持ち込まれた場合、そのお金の出所が疑われることになります。

10万円や20万円ぐらいなら疑われることはないかもしれませんが、数千万、数億円と単位になれば間違いなく銀行側から疑惑の目を向けられ、銀行が不正な資金のほう助に関わっていないという自衛の為に税務署に情報提供をする可能性があります。

新紙幣が発行される理由

新紙幣が発行される理由は偽造防止の強化が最大の理由です。タンス預金への影響というのも言われていますが旧紙幣が使えなくなるわけではないので影響は少ないと言われています。しかし私はそれ以外にも不正な資金隠しの防止という意味もあるのではないかと思っています。

便宜を図ってもらう為の裏金や脱税したお金などは現金でのやり取りや保管が基本で、足のつきやすい銀行に預けたりしません。もしも預けてしまえば不審なお金と判断された場合に経緯が発覚しやすくなりますし、そのお金の流れも追うことが出来るかもしれません。さすがに100億、200億円規模になれば現金でのやり取りは難しいと思いますが100万円や1億円ぐらいであれば現金でやり取りするのが当たり前でしょう。

今から10年以上前のことになりますが、猪瀬都知事の5000万円事件の時もカバンに現金を入れて持ち運んでいたとされています。
猪瀬都知事、5000万円運んだかばんを公開 記事引用元 テレNEWS

表に出せないお金の使い道

不正に得たお金の使い道は限られます。もしもあなたの家に脱税したお金10億円があったとして何に使いたいでしょうか?

車の購入?家の購入?不動産の購入?貯金?

その全てはNGです。当然ながらそういったものを購入しようとすればその資金について言及されるでしょうし、場合によっては税務調査が入ります。なにも不審なく使えるとすれば日々の生活費や遊興費ぐらいでしょう?100万近いシャンパンを入れるような使い方も領収書をもらって経理処理をしない限り発覚しません。しかし現行の紙幣ならともかく新紙幣切り替えから10年以上経過したような時期に旧紙幣を大量に使えば不審な行動になってしまいます。今回の新紙幣発行で、そういったお金の使い方も今後制限されてしまうという可能性があるのではないでしょうか?

しかし表に出せないお金を全て新紙幣に交換するというのは非常に難しいでしょう。特に1億円以上あれば一度に100万円を銀行に持ち込んだとしても100回以上かかることになります。
過去のネット記事で見かけたのですが、銀行員が取引先の社長に声をかけられて誰も入ったことがないような秘密の社長室へ通され、カビの生えた聖徳太子の1万円札の束が入った紙袋を渡され1000万円、5000万円と現行の紙幣に交換していたという記事がありました。当然ながら額が大きいので銀行のチェック機構で発覚して担当者への追及、取引先の社長への聞き取りでバブル時代に脱税したお金で、合計23億円ほどあり銀行側から取引を停止したという話がありました。その際に銀行側は税務署に通報はしなかったようですが、同じようなことを多数の銀行に声かけしていたようで発覚してしまったようです。

パチンコ店は現金商売

旧紙幣から新紙幣の入替わりは1年ぐらいかかると思いますが、新紙幣が発行されるとかなりの勢いで新紙幣へと切り替わっていきます。その理由は、一度銀行を経由した紙幣は新紙幣に変わるので店舗が売上を銀行に預けたり、引き出したりするたびに大量の新紙幣が出まわることになります。

パチンコ店の売上は基本的に全て現金です。その為、店舗には大量の紙幣が毎日入れ替わることになります。大きな店舗であれば1日の売上も数千万単位になることも珍しくありません。そこに旧紙幣が大量に紛れ込んでも不思議はありません。

パチンコ店の紙幣交換について

パチンコ店には毎日、数千枚の1万円札が入ってきます。そこで旧札から新紙幣に交換することは可能です。

しかし縁もゆかりもない会社のお金を預かって旧紙幣を新紙幣に交換するというにはリスクしかありません。しかしパチンコ店の中には不動産業や飲食業などを経営している会社もたくさんあります。もしも本部社員や役員が適当な理由をつけて大量の旧紙幣を持ち込み、新紙幣への両替を頻繁に行っているなら不正の疑いがあります。

まとめ

今回、パチンコ店を一例にしましたが、これは多額の現金を扱う高級クラブや高級キャバクラなどでも可能です。もっと極端な話をすれば売上があったことにして税金を納税さえしてしまえば、窃盗やオレオレ詐欺といった不正なお金でさえマネーロンダリングを行い表に出せるお金になってしまいます。

実際に表に出せない資金を夜の店の経営者とグルになって表に出せるようにしたという話もあります。

そういった意味では全ての売上や粗利を管理されているパチンコ店で不正なマネーロンダリングは難しいのかもしれません。
そう考えれば大昔のパチンコ店と比べても浄化が進んでいて、しっかりと管理がされていると考えるべきなのかもしれません。

しかしながら現金を大量に扱うような業種には、このタイミングで税務調査が入る可能性は高いと思われます。

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