パチンコ店への融資は危険!?銀行の融資担当者が知るべき5つのこと

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最初に

パチンコ店と銀行は切っても切れない関係です。それはパチンコ店の設備投資が巨額なのでリニューアルや設備の老朽化で交換が必要になった設備投資の金額が数億円かかり銀行の融資は不可欠です。そして返済には5年から10年以上というのも珍しくありません。
パチンコ店は儲かっているから銀行にお金を借りる必要はなく、現金だけで運営しているというのは大きな幻想です。

 

パチンコ店の閉店や倒産について

2022年に入ってもパチンコ店の閉店は止まりません。20,000店近かった店舗が半分どころか1/3にどんどん近づくレベルで衰退を続けています。

2022年内にパチンコ店は6000店舗台になるのが濃厚。パチンコ業界の閉店ラッシュは止まらない

そしてパチンコ店だけでなく遊技メーカーも倒産ということを考えればどれだけパチンコ店が苦境に立たされているかがよく分るでしょう。

老舗パチンコメーカー「高尾」が破綻。パチンコ業界で相次ぐ大量リストラ

参照元 Yahoo

多くのパチンコ店が設備投資を抑え、また多くのパチンコホールが廃業したことが要因でしょう。そしてこれは高尾だけの問題ではなく遊技機メーカー全体の危機です。

パチンコ業界は本当に壊滅の危機に瀕しています。

 

数字の意味を知らないと融資をしてはいけない。

銀行の融資担当の方は数字と経営のプロです。しかしパチンコ店については当然なんですが素人です。その為、パチンコ店独自の考え方や数字に関しては誤解をしたり騙されたりということが起きてしまいます、その数字の一例を書いていきます。

パチンコ店の売上について

パチンコ店の売上は実は通常の業種の売上ではありません。理由としてはパチンコ店はお客が出玉を交換した際に特殊景品というものを出します。

※簡単な例
客が30,000円使用して26000円分の出玉を出したので26,000円分の特殊景品を出しました。その場合、売上は30,000円ですが、お店に30,000円は残っていません。26,000円のお釣りを出したのでお店に残ったお金は4,000円です。これを粗利というのですが、実際にはこれが他業種でいう売上となります。

ラーメンを食べるのにお客が10,000円払って9,000円のお釣りを受け取った場合でも売上を10,000円と計上しているのがパチンコ店の売上です。

パチンコ店の売上を他業種の売上と同じように思ってはいけません。

 

パチンコ店の粗利とは

パチンコ店の粗利とは客の負けた金額です。客が店においていったお金ということになるのでこれが他業種でいうところの売上といっていいでしょう。実際にはこの粗利から人件費や電気代、機械代などが支払われます。この粗利は売上の15%~20%ぐらいといわれていて、もしも売上の35%以上が粗利なら客から無理にボッタくってるような経営なので先行き不安、もしくは倒産の可能性があるなどということが分かってきます。

粗利はパチンコ店の生命線です。

 

客数について

この客数というのがかなりの曲者です。例えば48ヶ月連続昨年対比超えですという店舗があったとしてその客数はどうやって調べているのでしょうか?

ホールコンピューターに表示されたものを手書き

特定の時間に人間の目で見て数える

1時間おきの統計でも、客が多い時に調べる

こんな感じで売上や粗利のように厳密にホールコンで厳密に管理されていないところがほとんどです。その為、客数の偽装をして社内からの評価を水増ししようとする店長も存在します。そして無能な経営者や本部はそれを見抜けないことがあります。そうなってくると客数の粉飾が組織内で横行して経営がどんどんと悪化してしまいます。

客数に関しては参考程度にしておくべきです。

 

絶対に融資をしてはいけないパチンコホールの特徴

融資には様々な条件があると思いますが、絶対に融資をしてはいけないパチンコ店があります。それは数字の偽装をしていたり数字の偽装を経営者が見抜けていないホールです。

先ほどの客数の粉飾・偽装ですが当然ながら架空の数字なので他の数字とつじつまが合いません。客数が増えているのに売上が下がっているのは不自然ですしおかしな点です。

 

しかし低貸を増やしたので売上が下がったという言い訳をするホール責任者がいます。確かに客数が増えても売上が上がらないかもしれません。
しかしそれでもごまかせない数字があります。

アウト

という数字です。パチンコ店関係者以外では聞くことがない用語ですが、これは客が遊技機に打ち込んだ玉数やコイン数を表したものでホールコンで厳密に管理をされているので偽装は難しいものです。もしも偽装を行おうとすると膨大な手間がかかるのと遊技機のデータがおかしなものになってしまいます。

客数が10%アップで売上がー20%だとしてもアウトが10%ということであればその数字は正しいといっていいでしょう。逆に客数が10%アップ、売上ー20%、アウトー15%ということであれば辻褄が合わないので数字の偽装が疑われます。実際にはパチンコもスロットもありアウトの比較は計算しないと難しいところはありますが、間違いなく数字の正当性を検証できる重要な数字であることは間違いありません。

 

最後のまとめ

パチンコ店の経営は年々厳しくなり、閉店するお店も多数です。現在では全盛期の1/3近くまで減少しています。そして現在でも閉店が止まる気配もありません。しかし今後、スマートパチスロや新紙幣に備えて設備投資が必要になったりとさらに資金状況は厳しくなります。

その中には一発逆転でギャンブルのような経営をするパチンコホールも出てくるでしょう。その際には間違いなく銀行融資を当てにする可能性が高いです。

 

返すつもりのない多額の借金をするような経営者もいるかもしれません。

銀行の方には騙されないようにしっかりと数字を調べることをオススメします。あまり一般的ではない業界ですが、数字を調べれば真実の経営状況が見えてきます。

 

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