パチンコ店の横領事案。アルバイトでも数千万円の被害が発生した例も…

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誰でもできる貯玉による不正

 

会員カードによる貯玉不正による横領ですが、実はこれは管理職でもアルバイトでも可能です。当然ながら役職や立場により犯行の手口は違います。

幹部社員の場合

2つの方法があります。一つは貯玉の玉数やコインを不正に書き換える方法です。定期的に特殊処理の履歴を調査しないと発覚しない為、簡単に貯玉数をいじって簡単に横領が可能なので今現在でも数多くのパチンコ店で行われているオーソドックスな手口ですが証拠は残ってしまいます。

 

もうひとつの方法は直接、各台計数機などに玉やコインを流して貯玉する方法です。これは通常であれば誤差玉という形ですぐに発覚してしまうのですが、実はパチンコ台の裏にあるアウトボックスという打ち込み玉を計数する部品をわざと取り外したりすることでプラスの誤差玉を増やしてその分を会員カードに貯玉してしまえば証拠はほぼ残りません。実際にはパチンコ台のスタート値が異常値になってしまうのですが、もともとの稼働が高い台で数千発単位で行ってしまえばほぼ発覚はしません。従業員の少ないお店であれば毎日5000発くらい行えばさらに発覚しにくいでしょうし毎月50万円くら簡単に横領できてしまうかもしれません。

そういったことを考えれば管理の甘いパチンコ店は、かなりの金額を横領されてしまうので本社・本部の厳重な管理は必須になります。

 

アルバイト社員の場合

単純に友人、知人のコイン補給の際にホッパーやサンドに補給する振りをして遊技台の下皿ににコインを補給するという手口があります。当然ながら誤差玉や誤差コインが発生するので犯行が行われたことは分かるのですが、客が補給タンクから盗んだのか?ゴト師の犯行なのか?従業員の犯行なのか?を特定するのは難しく現行犯で押さえるしかありませんでした。

しかし近年ではスロットの各台計数機が普及した為に購入したコイン、出玉のコインで誤差があ出た場合にはナンバーランプが発砲して不正を知らせる仕組みが導入されているお店もあります。※仕組み上そういったお店は持ちコインを持ったままの台移動は禁止です。

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