パチンコ店がここまで減ったのは警察の壮大な計画なのかもしれない。事実なら警察はそれだけ有能なのかも!
最初に
パチンコ業界は2012年ごろをピークに売上の減少、店舗数の減少が続いており2024年の今、6000店舗を切り全盛期の1/3になろうとしています。
なぜパチンコ業界がここまで衰退してしまったのか?もしかすると警察の壮大な計画なのではないのか?今回はそういった視点から記事にしてみました。
スロットの検定取り消し事件発生
2002年に4号機「ミリオンゴッド」が発売されました。これがのちに検定取り消し問題に発展する大問題遊技機です。
2002年ごろは「獣王」などのAT機が発売されたとして様々な爆裂AT機が発売されました。行き過ぎた出玉が問題となりメーカーとして自主規制の動きがありましたが、その最中に保通協の実機試験の穴をついて検定を通過した「ミリオンゴッド」。
あまりに行き過ぎた出玉性能で1日に5万枚(100万円)出たという出玉記録もあったようです。この時、「ミリオンゴッド」「アラジンA「サラリーマン金太郎」という3機種が検定取り消しになるという前代未聞の事件が発生します。
それ以降もAT機は発売され続けましたが、その状況を好ましく思わない警察により4号機は終焉を迎え5号機へと移行することとなりました。
この遊技機検定取り消し事件は警察のパチンコ業界への不信につながったと私は考えています。
規制され続けた遊技機
出玉規制された5号機に移行することで業界見捨ててパチンコ業界から撤退する多くの経営者もいましたがメーカーの努力?により出玉性能の高い遊技機が開発されました。
しかしそのことにより高射幸性遊技機が問題となり、検定取り消しまではいかなかったものの再び撤去問題へと発展しスロットの射幸心を大きく減らす2400枚規制が行われた6号機へとさらに移行することとなりました。
しかし出玉上限が2400枚となると投資した金額を回収できないのでスロットの人気は大幅に落ちてしまいました。実際に4号機時代は数多く存在したスロット専門店はこの時期に多くのお店が姿を消すことになりました。スロットの設置台数を減らしてパチンコの設置台数を増やすのがこの時期のトレンドでした。
このスロット6号機時代に突入した時点で、多くの経営者は負債を抱える前にパチンコ業界から撤退しました。ここでも数多くのパチンコ店が閉店することになりました
規制緩和による設備投資
2023年ついに2400枚規制が実質廃止されたスマスロが登場しました。これはスマート遊技機というもので従来とは違う設備を入れる必要がありますが、出玉性能が大幅に向上したスロットを導入することが可能になりました。ちなみにスマート遊技機にはパチンコも存在していてスマパチという名称になります。
これは大幅に出玉性能を緩和する代わりに、全く新しい設備を導入する必要があるというもので6.5号機の次の世代にあたるものです。出玉性能が高ければ、客が増える可能性がある。しかし導入には多額の設備購入費、月額ランニングコストの追加という大きな落とし穴が存在します。
このスマスロの登場によりパチンコ店は多額の設備投資を強いられることとなりました。導入できなければ競争力に多大な影響を及ぼします。
2024年新札発行に伴う設備投資
新紙幣が発行されるということは新紙幣に対応しにより貸玉サンドへの交換、もしくは紙幣識別部分の交換が必要となります。
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この記事を読んでいただければ分かりますが、比較的新しい設備のお店の場合はそこまでの設備投資がかからないものの、古い設備を使用し続けている店舗は多大な設備投資が必要となります。経営状況が良好なら定期的に設備が入れ替えているはずですが、経営状態が厳しいホールの場合は財政が厳しいからこそ設備の入れ替えを行っていません。
※スロットサンドの識別機に関しては2002年に発売されたEMS7やそれ以前のEMS5やEMS6に関しても新紙幣対応の紙幣識別機が売りに出されるようです。メーカーの保守も修理も終了している商品ですが、現在でも大量に使われているサンドなので独自に開発して販売しているメーカーがあるという情報が入ってきました。もしかするとかなりのパチンコ店が延命できるかもしれません。
まとめ
この記事はあくまでも客観的な視点からパチンコ業界を観察した結果になります。
もともと射幸心を煽らないということ前提で営業を許されていたパチンコ業界が保通協の抜け道をついた超ギャンブルマシーンをだして活気づき社会問題を起こし、一度は規制でおとなしくなったものの5号機の高射幸性遊技機など再び問題を起こしたことで警察を本気で怒らせ業界全体が衰退するレベルの規制をスロットにかけられました。
苦しくて苦しくて仕方がないくらい経営状況が圧迫された時にスマスロという4号機並みの爆発力のあるスロット!しかし導入には多額の設備投資が必要になります。
スマスロを導入する資金のない店舗は競争に負けて閉店もしくは倒産、運が良ければM&A
さらに生き残ったホールも新紙幣対応の設備でさらに設備投資を強いられます。
とどめにスマスロで大負けした遊技客がパチンコやスロットを引退して遊技人口はさらに減少。当然ながら市場にお客がいなくなればさらに競争は激化します。
ここまでくると優秀な警察によるパチンコ撲滅計画ではないと疑うほどの手際の良さです。本当にパチンコ店をここ数年でここまで減らすことに成功するとは警察がどれだけ優秀なのかを実感しています。
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