業績好調な遊技機メーカーもありますが老舗メーカー「西陣」が廃業するそうです。
最初に
少し前の記事で業績が好調な遊技機メーカーの話を書きましたが、今回は逆に廃業する遊技機メーカーの話になります。
パチンコメーカー・西陣、廃業を発表 約70年の歴史に幕「市場環境は今後さらに厳しくなる状況」
ただ、今回は倒産ではなく廃業ということなので今までの業績、これからの業績を考えて無理をして続けても借金が増えるだけということを予想して破産ではなく、廃業の道を選んだのだと思われます。この決断は勇気ある英断だと思います。
遊技機メーカー「西陣」とは
画像引用元 西陣HP
西陣は1951年に創業された最古といっていいレベルの老舗遊技機メーカーです。
西陣が今まで販売してパチンコホールに設置された機種の一覧になります。※全てではありません
https://www.p-world.co.jp/_machine/t_machine.cgi?key=,%c0%be%bf%d8,&aflag=2
老舗メーカーだけあってここ15年分だけでも約480機種ほど確認することができます。
その中には看板機種と言えるものもありファンからは惜しまれると思いますが、奥村遊機の時のように看板機種は他メーカーに買われて登場するはずなのでユーザーは西陣の廃業に気づかない人も多いと思われます。
ホールと同じく明暗が分かれるパチンコメーカー、スロットメーカー
パチンコ業界は衰退でも絶好調の遊技機メーカー。新入社員の月給は30万円
前回の記事で紹介しましたが前年と比べて大幅な増収増益を果たしているメーカーはいくつもあります。ただ業績好調なメーカーのほとんどが時速8万発を目指したパチンコメーカーであったり万枚突破率が異常に高いスマスロを開発販売したメーカーとなります。
ただ私が思うのは「著しく射幸心を煽らない」ちゃんとしたメーカーが業績不振で廃業というのは長い目で見れば個人的には今後のパチンコ業界にとってマイナスしかないと思います。
なぜならば業績を上げる為に遊技性を犠牲にしてでも出玉性能に特化するということは遊技客の懐を痛めますし、離反する大きな理由になるはずです。
実際に1990年半ばには3000万人いたとされる遊技人口が2021年時点では720万人となっているので30年前と比べると約1/4になっている計算となります。
なぜ遊技人口は減り続けているのか?
その答えは遊技ではなくギャンブル性が高くなりすぎ、割に合わないと感じ離反する人が多いことが一番の理由だと思います。
西陣の廃業についての個人的見解
当然のことですが、ここ数年の販売台数を考え余力があるうちに廃業してしまい残っている資金をもとに新たな事業を起こそうと思っているのかもしれません。
当然ですが、無理に事業を継続して大きな負債を作り倒産するよりも、現状と今後を正しく予測して方針を決めるというのは難しいですがとても重要なことです。
遊技機を作り続けて自社での販売を諦め、遊技機を他社に供給して抱き合わせ販売に使われるだけの未来を選ぶよりも廃業という潔い道を選んだ西陣の勇気ある決断を賞賛して新しい前途を祝したいと思います。
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