パチンコ業界に激震!大手グループDAMZで自家買い発覚!全店営業許可取り消し?営業停止?

パチンコ業界に激震!大手グループDAMZで自家買い発覚!全店営業許可取り消し?営業停止?

目次

最初

今まで景品の自家買いに関しては定期的に摘発が行われてきました、しかしそのほとんどが単独店舗であったり小規模なグループですが今回は20店舗近いパチンコ店を運営しているかなり大きなパチンコ店グループでの逮捕立件です。

 

禁止されている景品直接買い取りを行ったとして、パチンコ店「DAMZ」を経営する会社役員の男性ら4人を逮捕
引用元 Nikkei

パチンコ景品を客から買い取った疑い 店舗経営会社の社長らを逮捕

引用元 Yahooニュース 朝日新聞社

 

 

今回逮捕された大手グループとは?

DAMZ新発田店。写真はGoogleMapより。
新潟県警本部からのお知らせとありますが今回子事件とは無関係で交通標語などを流していたのだと思われます。

株式会社第一実業は新潟県にて多数のパチンコ店を運営している大手パチンコグループです。店舗は全て「DAMZ(ダムズ、ダムズイン」の屋号になっており新潟県内で約20店舗を営業しており新潟県では県内トップクラスの店舗数となっております。
第一実業株式会社という会社がネット検索で引っかかりますがこれは名前が似ているだけでパチンコ店とは無関係ですので注意してください。

 

DAMZグループ公式ホームページ
http://www.damz.jp/

 

DAMZの店舗一覧です。P-world参照
https://www.p-world.co.jp/_machine/alkensaku.cgi?k=damz&is_new_ver=1&p=&tamamedal=none&t=

https://www.p-world.co.jp/_machine/alkensaku.cgi?k=%E3%83%80%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%82%A4%E3%83%B3&is_new_ver=1&p=&tamamedal=none&t=

正直、ここまで大きなパチンコ店のグループが摘発された例は記憶にありません。
そして新潟県警が景品買取違反も無承認変更違反も摘発したのは今回が初だと思われます。

 

【他県での摘発例】
パチンコ店の釘曲げ、景品の自家買いで経営者だけではなく代表含む男女10人が書類送検されました。

 

自家買いとは?

パチンコ店は上記の図のように3社がそれぞれの役割を果たして三店方式が成立します。そしてこの3社がそれぞれに完全に無関係な会社である必要があります。例えばパチンコ店が別会社として景品卸業者を経営したり、景品買取業者を運営した場合は三店方式とみなされず自家買いという扱いになります。

 

もしもですが、換金場の店員がトイレなどで離籍していて、急ぎで換金したいお客がお店のカウンターに行って店員が景品を換金した場合でも当然ながら自家買いで違法行為です。大昔にはそういった大雑把なホールがあったようですが最近では全くありません。

最近、逮捕摘発される自家買いのほとんどは、パチンコ店が景品買取業者(換金場)を実質的に経営していたり景品卸業者を実はパチンコ店が経営していたという事案がほとんどです。なぜそういったことをするかというと各業者に支払う手数料の節約の為でしょう。しかし釘調整などではほとんど摘発されませんが、自家買いに関しては発覚した時点でほぼ間違いなく逮捕摘発されることを考えるとリスクの方が大きいのですがそれだけパチンコ店が追いつめられているということです。

 

 

自家買いが発覚した経緯

今回の経緯ですが、どうやら2022年2月に釘調整に関して新潟県警に通報があったようです。

当初は釘調整による無承認変更で操作をしていたようですがその過程で自家買いが発覚したようです。他県の例もありますが最近では釘調整による無承認変更と自家買いがセットで逮捕立件をされていることが多いようです。今回も自家買い以外でも釘調整による無承認変更で社員1名が逮捕されています。

【関連の過去記事】
パチンコ業界の闇がこれから明らかになってくる理由。それは理不尽な理由で退職した元社員が暴露するから

従業員を使い捨てにしたパチンコ店の経営と評判がそろそろヤバい件について

パチンコ店の日常業務である釘調整はれっきとした違法行為です。働くだけで逮捕立件の可能性があるというのであれば違法の風俗店や違法のポーカーハウスで働くのと大差ないということにならないかと思います。

摘発されたパチンコ店の今後の予測

風営法違反による行政処分に係る罰則には量定基準がありそれに応じて量定が決定されます。

■警察庁のモデル基準は、「A~H」の8段階
<A>風俗営業にあっては取消し。(その他は、6ヶ月の営業停止命令)
・①構造・設備の無承認変更、偽りその他不正な手段による変更に係る承認の取得
・②遊技機の無承認変更、偽りその他不正な手段による遊技機の変更に係る承認の取得 ・③名義貸し禁止違反 ・④営業停止命令違反

<B>「40日以上、6ヶ月以下」の営業停止等命令(基準期間は3ヶ月=90日)
・①(【量定<A>】以外の)不正の手段による認定の取得 ・②遊技機規制違反 ・③客引き禁止違反 ・④客引き準備行為禁止違反
・⑤年少者立ち入らせ禁止違反 ・⑥未成年者に対する酒類・たばこ提供禁止違反 ・⑦広告・宣伝規制違反に対する指示処分違反
・⑧現金等提供禁止違反 ・⑨賞品買取り禁止違反(※⑧・⑨は、2015年4月に「C⇒B」に変更)

<C>「20日以上、6ヶ月以下」の営業停止等命令。(基準期間は40日)
・①営業時間制限違反 ・②許可の条件違反 ・③賞品提供禁止違反 ・④上記【Bの⑦】以外の指示処分違反

<D>「10日以上、80日以下」の営業停止命令。(基準期間は20日)
・①構造・設備維持義務違反 ・②騒音・振動規制違反 ・③広告・宣伝規制違反 ・④遊技機変更届出義務違反 ・⑤遊技料金等規制違反
・⑥従業者名簿備付け記載義務違反 ・⑦接客従事者の生年月日等の確認義務違反 ・⑧接客従業者に対する拘束的行為の規制違反
・⑨報告・資料提出義務違反 ・⑩接客従業者の生年月日等の確認記録の作成保存義務違反 ・⑪立入の拒否、妨害、忌避

<E>「5日以上、40日以下」の営業停止等命令。(基準期間は14日)
・①遊技球等持ち出し禁止違反 ・②遊技球等保管書面発行禁止違反 ・③管理者選任義務違反 ・④照度規制違反(※10ルクス)
・⑤特例風俗営業者の営業所の構造設備変更届出義務違反 ・⑥特例風俗営業者認定申請書等虚偽記載

<F>「5日以上、20日以下」の営業停止等命令。(基準期間は7日)
・①変更届出義務違反(遊技機以外) ・②認定証返納義務違反

<G>営業停止等命令を行わないもの。
(指示処分に限り、当該指示処分に違反した場合に、当該指示処分違反を処分事由【Cの④】として営業停止等命令を行う)
・①料金表示義務違反 ・②年少者立入禁止表示義務違反 ・③許可証等掲示義務違反 ・④許可証亡失・滅失届出義務違反
・⑤相続承認時許可証書換え義務違反 ・⑥合併承認時許可証書換え義務違反 ・⑦分割承認時許可証書換え義務違反
・⑧変更届けに係る許可証書換え義務違反 ・⑨許可証返納義務違反 ・⑩管理者講習受講義務違反

<H>「5日以上、80日以下」の営業停止等命令。
(基準期間は、各都道府県において定める)

※以上の「量定基準」に、【加重】と【軽減】の措置対応がなされ、具体的処分が「都道府県公安員会」にて決定されることになる為、処分がどうなるかは流動的です。

今回、DAMZの自家買いは量定<B>に相当する為に40日以上180日以下の営業停止処分となります。無承認変更である釘調整も同時に逮捕されている為、こちらは<A>なので営業許可取り消し、もしくは180日の営業停止となります。しかしこれはあくまでも量定基準なので必ずしもそうなるとは限りません。また営業許可取消しの場合は同一代表者の店舗全てが営業許可取り消しとなる可能性さえあります。

 

まとめ

ここ数年で自家買い及び釘調整による無承認変更での摘発が相次いでいます。自家買いに関しては最近の経営状況から経費節約の為に行い始めたという見方もできますが、釘調整の摘発に関しては今さら感が半端ありません。しかしここに来て釘調整による無承認変更の摘発を始めたということは、警察はパチンコ店の健全化、もしくはパチンコ店をなくす方向に舵を切ったのかもしれません。

 

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