最初に
パチンコ業界では釘調整による摘発が続いています。昔から釘調整を当たり前のようにやっていて今更感もありますが、現状では違法行為として取締まりが活発化しているので今回はその釘調整について記事にしていきます。
なぜ釘調整を行うのか?
理由は簡単で利益調整の為です。以前はスロットと同じ設定付のパチンコも一時期ありました
PF革命機ヴァルヴレイヴW P-world機種情報
しかし設定付パチンコの末路として設定という目に見えないものではなく設定①にして当りにくくするかわりに釘を開ける、もしくは設定①で釘も締めるという選択をしているホールがほとんどでした。
釘調整以外での利益調整は等価交換以外への交換率変更しかありませんが交換率は頻繁に変えるものではありませんし他店との競合の兼ね合いもあり難しいところがあります。
その為、ヘソ釘や道釘を締めてスタートが回らないようにしたりアタッカー周辺の釘を締めて出玉を減らすということを行い利益調整を行います。
釘調整が違法である理由
パチンコ台もスロットも型式試験を受けて合格したものが市場に出回りますが、釘調整を行うと試験を通過したものではない性能の遊技機になってしまいます。
型式試験では例えばですが理論上、最大で1時間に1万円負ける金額だったとしても、釘調整することで1万5千円負けることになるかも入れません。このように性能が変わる為、釘調整は違法となっています。
個人的に思うのはもしも釘調整をしていなければ、さっきの500円で当たったかもしれません。釘を締めるということは本来は入っていたはずの玉で当たっていたかもしれないという本来の抽選タイミングを捻じ曲げます。それを不満に思うのは間違いでしょうか?
検定を通過して許可を得たパチンコですが、検定を通過した性能以上に利益をとる為に釘を締めるという行為、これは風俗営業、許可営業としてどうなんでしょう?
釘調整が不可能な台を作るべき
次世代のパチンコ台は釘調整をすることが不可能な台にするべきでしたが、結果的に封入式と言いながら普通に開けることが可能なパチンコ台になることが確定するようです。
しかし本当に釘調整を不可能にするなら
●釘を使用せずプラスチックの役物でゲージを作る。
●設定付きのパチンコにする。
●釘は真鍮製ではなくSUS製にする。
この3点を実施することで釘調整は不可能ですし、検定を通過した遊技機の性能以上に利益を得ることは不可能です。ただなぜ、普通に考えれば分かることをやらないんでしょうか?そんなに釘調整による利益調整が大事なのでしょうか?
釘がないパチンコ台は存在する。
釘が遊技に影響を与えないパチンコ台は2020年3月に一度発売されていました。
Pホームランキング 公式機種情報 https://www.heiwanet.co.jp/latest/p_hrking/
これはクギナインと名付けられたゲージ構成が特徴で打ち出しからヘソまで釘はありません。出玉調整は設定で大当たり確率を変更というスロットと同じ仕組みのパチンコ台ですが、メーカーから後継機が出ることもなく他メーカーも追随はしませんでした。
パチンコ店がこういった
釘調整なし、大当たり確率だけで利益調整することを望まなかった結果
だと私は思っています。
まとめ
パチンコ業界関係者というよりパチンコ店は釘調整という行為を違法行為だと深刻に考えていないような気がします。だからこそパチンコの釘調整をやめるという選択肢ではなく、アルバイトや平社員に見つからない時間帯に防犯カメラを切って証拠が残らないようにするなどするだけで違法行為をやめるということをしません。どちらかといえば
パチンコ店が釘調整をやって何が悪い!
と考えているように感じます。釘調整が発覚して逮捕される時は経営者が釘を叩くわけではないので釘調整をしている役職者も同時に摘発されるケースが大多数です。本当に逮捕をされる覚悟で仕事をしているのかもう一度、パチンコ業界で働いている人は考えてみてください。
逮捕立件されるのは経営者や役員だけでなく、社員である管理職や平社員という事例も存在します。最終的に社員は不起訴になる可能性はありますが、今後も摘発が続けば不起訴ということがなくなってしまうかもしれません。そうなれば有罪ということで前科までつくことになり今後の人生に大きく影を落とすことになります。
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